ISMショックとアジア休場により狙い撃ちされた日本株

情報漏えいの恐れがあったため急遽1時間以上前倒しで発表された、米ISM非製造業景況指数の指標が事前予想を大幅に下回る結果であった事を受け、前日の米国株式市場(NY DOW)は今年最大の下げ幅を記録。

【米ISM非製造業景況指数】
(08年1月予想)53.0%に対して(08年1月結果)41.9%となり、(07年12月結果)54.4%からも(前月比)▲12.5%と大幅に低下。

景況感の分かれ目となる50を大幅に割り込む2003年3月以来約5年ぶりの低水準となったことで、米国のリセッション(景気減退)入り懸念が一層強まり、また原油相場も米景気後退懸念から需要懸念が高まったとの見方から、米国株式市場は終始軟調に推移しました。

GDP速報値の下方修正や次回3月のFOMC(連邦公開市場委員会)を前に緊急再利下げの可能性も噂されており、今後の金融市場が一層不透明な状況です。

【上:NY DOW(ダウ30種平均株価)・日足チャート】
【下:日経225(日経平均株価)・日足チャート】

株・日経・ダウ

国内においては、企業決算で下方修正が目立ちはじめています。
そんな中でのISMショック。
アジア各国が旧正月で休場となっている市場が多い中、前日の米国株の軟調さを反映するにしても本日の600円以上の大幅下落には行き過ぎの感が否めません。
上海をはじめとするアジア各国の連休後の下落までをも事前に織り込んだ下げと理解すべきでしょうか。

2月8日のオプションSQに絡んだ225先物売買も目立ち、明日の日本株も上下に大きな値幅を伴った値動きが予想されます。
唯一の救いは為替市場が比較的堅調なことでしょうか。
株と為替の連動性が薄まっている事は、株式市場の唯一の支えとなっています。

さらには今週末2月9日(土)東京にて先進7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催されます。
結果によっては、週明けの為替市場にも大きな変動が予想されます。

株安にともなってリスク許容度が低下してきていますので、為替市場への影響に関しては慎重に判断する必要がありそうです。
必要以上のリスクをとるべきではありませんので、今は短期戦でしのぎたい局面です。



雇用統計発表前後の値動き比較

先週金曜日の米国雇用統計は弱い結果となり一時的にドル売り優勢となりました。
マイクロソフトによるヤフー買収提案のニュースが株式市場に伝わる中で米国株がしっかりとした値動きに終始し、為替相場もこれ以上の特段のドル売り材料がなく、じりじりと発表前の水準にまで戻して先週の取引終了となりました。

ドル円、ユーロドル、豪ドル円、ポンド円を例にとり、雇用統計発表前後の値動きを5分足チャートから確認してみましょう。

【上:USD/JPY(ドル/円)・5分足チャート】
【下:EUR/USD(ユーロ/ドル)・5分足チャート】

為替・ドル円・ユーロドル

ドル円は結局往ってこいの動きとなりました。
日足チャートでは目先買いサインを示していますので、ここでのドル売り局面では絶好の買い場だったことが伺えます。

ユーロドルに関しては、基本的にドル売り戦略を継続です。

【上:AUD/JPY(豪ドル/円)・5分足チャート】
【下:GBP/JPY(ポンド/円)・日足チャート】

為替・豪ドル円・ポンド円

クロス円に関しては、はっきりと明暗が分かれています。
強い豪ドルが絶好の買い場となった局面でしたが、ポンド円は弱いままですので、通貨ペアの選別が問われる地合です。

オセアニア通貨を中心とした戻り局面での買い戦略が中心となりますが、このまま円安で推移し続ける事は厳しいと思われますので、ある程度の値幅が取れた時点では利益確定を優先させるべきでしょう。



【USD/JPY】日足チャートからMACDとRSIで目先の買いタイミングをはかる

株式相場と為替相場の連動性を継続的にお伝えしていますが、本日も日本株が大幅下落となりました。
サブプライム問題が中国にも波及し中国内の銀行に大幅な損失が表面化したことで、アジア株が軒並み大幅下落です。
とくにインド市場では過去最大の下げ幅を記録。
中国、インドといったアジア新興国株式市場の動向にも今後は要注意です。
【速報】本日のイブニングセッションで日経225先物が一時13000円割れ。ロンドン株式市場でも大幅な下落。なお本日の米国株は休場。

連日世界各国の実態経済への悪影響が顕在化していますので、引き続きマネーフローの変化に十分注意する必要があります。
 ※株式相場と為替相場の連動性については、2008年1月16日付「月足チャートで見る日本株は下落トレンド転換を示す・・・ドル円は一時105円台へ」をご確認ください。

株価の下落に比べると、ドル円の日足チャートに底堅さを確認することが出来ます。
代表的なテクニカル指標「MACD」と「RSI」を利用して、短期的な買いのタイミングを見極めましょう。

【USD/JPY(米ドル/円)・日足チャート w/MACD&RSI】
為替・ドル円・日足チャート

中・長期トレンドは依然として円高傾向が続いていますので、あくまで目先の反発狙いの買いとなります。
一気に104円台突入も十分に想定される水準ですので、利益確定、エントリーポイント、ロスカットポイント、時間軸を明確にし、経験に応じた無理のないレバレッジで取引がすることが重要です。



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